カープってなに?
人間でも、ペットでも、名前がついているものには大体の場合、理由がありますよね。
今回は「広島カープの基本カープ情報とマツダスタジアム」の中でも少し書きましたが、
カープの球団名が誕生した経緯と由来を取り上げてみたいと思います。
現在は「カープ」、「広島カープ」と呼ばれることがほとんどですが、
正式名称は「広島東洋カープ」です。
英語表記だと「Hiroshima Toyo Carp」になります。
この「カープ」ですが、英語で書くと「carp」つまり、鯉という意味です。
最初は「カープ」じゃなかった?
カープ誕生前の名称
広島に野球チームが誕生したのは、1949年(昭和24年)のことです。
名称は「広島野球倶楽部」
倶楽部が漢字であるところに、どこか懐かしいような印象を感じますね。
このチームこそが今のカープの前身組織だったようです。
「カープ」誕生!!
その後すぐに、プロ野球のセントラル・リーグ(通称:セ・リーグ)に参加することになり、登録球団名の検討が行われました。
諸説ありますが…
①広島市内を流れる太田川の名産が鯉であること
②当時原爆で焼け落ちてしまっていた広島城は別名「鯉城(りじょう)」と呼ばれていたこと
③鯉は出世魚であること
④原爆で焼け野原となった広島が、滝を登る鯉のように復興していくように、との想いを込めた
などの理由から、「鯉=carp」に決まりました。
他にもあった!驚きの球団名候補
私が調べたところ、どうやら最初から球団名をカープにしようというわけではなかったようです。
これも諸説ありますが、候補としてアムズ(原子)、ブラックベア(黒熊)、レインボー(虹)、ピジョン(鳩)、グリーンズ(緑)が挙がっていたそうです。
ちなみに、グリーンズは「広島グリーンズ」という、二軍チームの名称に使用されていた時期があります。
もしカープではなく、グリーンズになっていたら・・・
チームカラーが赤になることはなかったかもしれませんね。
「カープ」?「カープス」?
鯉を英語にした「カープ」に球団名がきまったのですが、チームは一人ではありませんよね。
そして、英語は複数形にすると「S」が付くというルールがあることを受けて、
一番最初は「広島カープス」と名乗ったそうです。
他の球団名をみても、ジャイアンツ、スワローズ、タイガースなど・・・
確かに最後に「S」がついていますね。
実際に1950年(昭和25年)のセ・リーグ開幕戦のプラカードには「広島カープス」と書かれていた、と言われています。
ですが、carpは単複同形といって、複数になっても単数と同じ形で使用する名詞だという指摘を受け、「カープ」に改めたそうです。
ですが、ですが‼ ここで衝撃!
なんと、チーム名に使うときは単複同形の名詞にも「S」をつけていいという、暗黙のルールがあるようです。
当時の人たちがこの事実を知ったら…、さぞ驚かれることでしょうね。
「広島カープ」→「広島東洋カープ」へ
広島カープが誕生した経緯と由来をお伝えしてきましたが、今の球団名は「広島東洋カープ」ですよね。
この追加された「東洋」の意味は、知らない方も多いのではないでしょうか。
「東洋」が球団名に追加されたのは、1968年(昭和43年)のことです。
広島に本社を構えていた「東洋工業」が筆頭株主になったことが要因です。
実はこの東洋工業、現在カープのメインスポンサーである世界的自動車メーカー「マツダ株式会社」の旧社名なんです。
マツダは球団名だけでなく、カープの本拠地である「Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島」とも関係がありますよね。
まとめ
球団名の由来と経緯をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
名前には深い意味があることを改めて知ることできますよね。
これからカープを応援するときには、名前に込められた想いを少し考えてみると、
より一層愛情が深くなるかもしれませんね!
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